絵のことば・音のいろ

絵のことば・音のいろ
絵のことば・音のいろ

 

代表詩 『ふゆのゆき

いちめんの雪のなかで

ぼくらは小さな足跡だった

 

吸込まれた音

灰色の空の下

柊は立つ                  

サクッサクッ

シュッシュッとぼくらは楽器だった

 

音のない世界に

歩くことで音を刻む

 

まだら模様になってゆく真っ白な世界

ぼくらの足跡もまた

いつか消えてゆく

 

色が還ってきたそのとき

打ち震えるヒナに似て

きみは

黒土の大地を蹴り

旅立った

タイトル
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