「絵のことば・音のいろ」の代表詩をUPしました!

ふゆのゆき

いちめんの雪のなかで

ぼくらは小さな足跡だった

吸込まれた音

灰色の空の下

柊は立つ                  

サクッサクッ

シュッシュッとぼくらは楽器だった

音のない世界に

歩くことで音を刻む

まだら模様になってゆく真っ白な世界

ぼくらの足跡もまた

いつか消えてゆく

色が還ってきたそのとき

打ち震えるヒナに似て

きみは

黒土の大地を蹴り

旅立った

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