最新詩集「ひらがなの国」の代表詩をUPしました!

ちいさなゆうき

ダニーボーイを唄うまえに
止めなければならない
血と硝煙の臭いが きみの手に染みつくのを

敵のいのちほど
軽いものはない
敵が死ぬ
きみが敵を殺す
それは誰かの大切なひと
殺しあうのがせんそう
生き残ったきみは 何を思うのだろう?

老いたからだにムチうって
ひとりで
足をひきずってでもいこう 
ちいさなゆうきで こっかいまえへ 

きみを戦場にはいかせない

ダニーボーイを唄うまえに
立ちあがって
足をひきずってでもいく
きみを抱きとめ
戦場にゆかせないために

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